『WP Multibyte Patch』の使い方と設定方法

WordPressは元々英語圏で作られたオープンソースのソフトウェアです。

日本語版のWordPressが登場し、翻訳ファイルやHTML、PHP、
その他言語等が翻訳されていますが、言語に関しての不具合がまだまだ存在します。

そこで、今回紹介する『WP Multibyte Patch』は、
WordPressで日本語を扱う上での不具合を累積・修正・強化を行うプラグインです。

基本的な詳細設定を任意で変更しない限りはインストールするだけで使えるプラグインなので、
とりあえずインストールする方も多いですが、一度その機能について確認してみましょう。

WordPress プラグインのインストール・削除・更新[/aside]

1.投稿抜粋

投稿記事(トップページ、カテゴリー、アーカイブ等)の投稿抜粋について設定します。

抜粋の最大文字数やmore文字列を設定ファイルから変更します。

1-1.対象ファイル

対象の設定ファイルは共に同じです。

  • WordPressから設定する場合

管理画面の「プラグイン」→「プラグインエディター」
→編集するプラグインを選択するから「WP Multibyte Patch」を選択
→プラグインファイルから「wpmp-config-sample-ja.php」を選択

  • ファイルマネージャから設定する場合(XSERVERの場合)

(ドメイン名)→「public_html」→「wp-content」→「plugins」
→「wp-multibyte-patch」→「wpmp-config-sample-ja.php」→「編集」

1‐2.抜粋の最大文字数の変更

25行目の「$wpmp_conf[‘excerpt_mblength’] = 110;」の「110」を変更します。

1‐3.more文字列の変更

デフォルトで末尾は「…」が設定されています。

33行目の「$wpmp_conf[‘excerpt_more’] = ‘ […]’;」の「…」です。

コメントにも記載されていますが、
&hellipはテンプレートタグのthe_excerpt()を呼び出し、文末に「…」を付けて表示します。

2.文字列カウント方式の設定

日本語版WordPressのように言語設定が「ja」の場合に、
文字列のカウント方式を「文字数ベース」に変更します。

2-1.言語設定の確認

  • 管理画面の「設定」→「一般」→「サイトの言語」

3.検索機能の文字認識変更

WordPressの検索機能はシングルバイトの文字を認識します。
全角のスペースはマルチバイト文字として認識されるため、検索機能で認識されません。
WP Multibyte Patchの有効化により全角のスペースでも認識されるようになります。

ここでいうシングルバイト文字は「半角文字」、
マルチバイト文字は「全角文字」と覚えておきましょう。

4.メール送信

メールの送信機能をJIS (ISO-2022-JP) 、UTF-8、自動判別から選択します。

4-1.送信機能の変更

58行目の「$wpmp_conf[‘mail_mode’] = ‘JIS’;」を、「JIS」「UTF-8」「auto」から変更します。

5.トラックバック受信

トラックバック機能の文字化け対策を行います。

6.ファイル名サニタイズ

マルチバイトを含むアップロードファイルまたは添付メールのファイル名をmd5に変換します。

7.フィードXMLサニタイズ

フィードで出力されるXMLの不正文字と破損したマルチバイト文字を無害化する機能です。

デフォルトではオフとなっているので、使用する場合にはオンにする必要があります。

7-1.XMLサニタイズの有効化

105行目の「$wpmp_conf[‘patch_sanitize_feed_xml_text’] = false;」を「true」に変更します。

8.テーマのWEBフォント無効化機能

TwentyシリーズのテーマでGoogleフォントの読み込みを無効化する機能です。

8-1.対象のテーマについて

  • Twenty Twelve
  • Twenty Thirteen
  • Twenty Fourteen
  • Twenty Fifteen
  • Twenty Sixteen
  • Twenty Seventeen

 8-2.フォントの読み込みの無効化

98~103行目が上記テーマ別に項目を設けているので、
対象のテーマの「false」を「true」に変更します。

9.管理パネルの設定

ダッシュボードのコメントと下書きの抜粋文字数の変更や、
リンク挿入機能で内部リンクのインクリメンタルサーチを2文字から機能させる等の機能です。

9-1.コメントの抜粋文字数の変更

41行目の「$wpmp_conf[‘comment_excerpt_mblength’] = 40;」を変更します。

9-2.下書きの抜粋文字の変更

49行目の「$wpmp_conf[‘dashboard_recent_drafts_mblength’] = 40;」を変更します。

9-3.インクリメンタルサーチの有効化/無効化

デフォルトではオン(true)になっています。無効化する場合は、

96行目の「$wpmp_conf[‘patch_wplink_js’] = true;」を「false」にします。

WP Multibyte Patchの必要性について

結論から言うと入れて損はないけど必須ではない、つまりどっちでも良いです。

その理由として、冒頭で「日本語を扱う上での不具合を累積・修正・強化を行うプラグイン」と
紹介したものの、ブログ・サイトの運営において特に不便はないのと、
プラグインのインストール以前のアップロードされたファイルは自動変換されないからです。

これからブログ・サイトの運営をする場合や、
検索機能の文字認識変更は利便性の向上に繋がるので導入をお勧めします。

まとめ

プラグインの導入にあたっては1つ1つの機能を覚える必要は特にありません。

プラグインを有効化すれば基本的な項目は機能します。最初に必要だと思う項目を設定し、
後々設定変更が必要なことがあればまたこの記事を見直して頂ければ幸いです。

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